Masa-nのブログ

JADE、KLX125、ツーリング仕様のCA700乗りです。ツイッターもやってます。(@Masa_CA700) 写真の無断転載禁止。

BRM722日本橋200km完走

 BRM722日本橋200km(草津片道)に参加してきた。草津は色々となじみのある場所なのだが、東京から自走で行ったことは無かったので(高崎からならある)、一度走っておきたいと思ったのと、ブルベ後に渋峠登ろうと思うとちょうどいいなと思ったからである。暑くなることが予想されていたので対策して臨んだつもりだったが、結果として熱中症による足つりが多発し、苦しい道中になってしまった。今回は私と、友人のS氏の2人旅である。もう一人B氏も一緒に走る予定だったが、猛暑と練習不足ということでDNSを決めてしまった。残念であるが、あの暑さを考えると英断だったかもしれない。なお、S氏は後半私の足がつってキツい中前を引いてくれた、登りの早い頼れるアニキである。

 BRM527千葉300kmで右アキレス腱周囲炎を患ってしまった。痛みが引いたら自転車に乗る、そして痛みが再発するということを何回か繰り返したので、安静にしようと思い今回のブルベ前1ヶ月間はまともに自転車に乗れていなかった。おかげで体重は増えてしまったが、今回のブルベでは痛みが再発しなかった。このまま完全に治れば良いのだが…(BRM805北海道600km宗谷岬が間近に控えている)。

 

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(出発地の木場公園にて)

 

 装備はBRM527千葉300kmの時と変わりはない。私のスタイルとして、フロントバッグは欠かせない。今回は7時スタートなのだが、油断して5分前着になってしまった。急いでスタッフの方に車検をしてもらい、すぐ出発した。最初の50kmほどはひたすら市街地である。特にスタートしてすぐの10kmほどは脇道を通ったにもかかわらず、2~3に1つは赤信号にひっかかり、遅々としてペースが上がらない。埼玉県に入ったあたりから郊外の信号の少ないルートを繋いで走っていく。こういうルートを作れるのはさすがだなぁと感心しっぱなしだった。

 今回のブルベはPCが2箇所と少ない上、最初のPCが100km地点なのでそれまでの休憩が必須となる。PC1までにたまらず2箇所コンビニ休憩を挟んだ。今回のブルベは熱中症対策として水(もしくは麦茶)を2ボトル用意し、適宜塩タブレットを食べるという戦略で臨んでいた。しかし、塩分補給はこれで出来たとしても、直射日光による高温はどうにもならなかった。私はこれまで水を被ることはしなかったのだが、S氏が被っているのを見て私も試してみた。これはすごい。一気に体や頭が冷えていくのを感じ、猛暑の中では水を被らずにいられない体になった。

 

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(ι(´Д`υ)アツィー)

とにかく暑い。耐えられなくなったらボトルに入れた水を被る。そして100km地点のPC1に12:10頃着。昼飯を食べたいところだが、水だけサッとかってすぐ近くのすき家へ。

暑さにやられて食が進まないかと思ったが、そんなことは杞憂でカレーをペロリと食べることが出来た。 その後も水を被りながら進んでいく。群馬県に入るまではほぼ平坦であったが、若干のアップダウンが現れ始める。そこの弱い登りで、左足を思いっきりつってしまった。ここまで盛大につったのは初めてだったので、血の気が失われていくのを感じたが、立ち止まって10-15分ほど休んだらとりあえず走れるようにはなった。しかし、一度つってしまうとこれまでと同じように力をかけて走ることが出来ない。一緒に走っていたS氏に前を引いてもらい、走り続けることとなった。おそらく熱中症の症状だと思われるので、走り始めて最初のコンビニでキュウリの浅漬けを食べて塩分を補給した。

ps://twitte

r.com/Masa_CA700/status/888664116541366272

 渋川の街に入ると、大通りで夏祭りをしていた。迂回しようと思ったが、自転車を押していけば通れるので、そのまま押していく。

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(とても健全そうな祭りであった)

 

 PC2に16:20頃着。おにぎりを食べて、早々に出発。中之条でまた夏祭りが開催されていて、迂回を強いられる。途中で夏祭りの中押して歩いたが、商店街の方にお茶を頂いた。ありがたい。

そのまま進んでいくと、矢倉駅付近で雷雨に遭う。ちょうど駐輪場の軒下があり、そこで雨宿りをさせてもらう。

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(さすがにこの雨では…)

 

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(計5人ほどで雨宿り)

40分ほど雨宿りしたが、レーダーとにらめっこの末、雨は当分止まないと判断し、S氏の後押しもあって出発。ここで出発していないと、制限時間内に間に合うことはなかったのである。

レインジャケットはどうせ草津までの登りで汗で濡れてしまうので、着ずに行く。シューズカバーだけ装着し、豪雨の中再出発した。走るまではなかなか抵抗があるのだが、一度走り始めてしまえば雨は気にならなくなるものである。バイパスの長いトンネルを越え、長野原に近づくと雨は止んでいた。そして、気温はかなり下がっていた(20℃前後)。長野原草津口駅でドリンクの補給をし、R292の旧道を登り始めた。一人のランドヌールと前後していた。六合村から草津までのつづら折りが始まったくらいで制限時間を気にして焦り始める。しかし、焦るとまた足がつってしまう。耐えながらゆっくりと、かつ取り得る最大の強度で登っていく。東工大の火山観測所を過ぎたあたりで残り時間がギリギリであるが間に合う時間であることを確信した。

 なんとか湯畑のセブンイレブンに到着。スタッフの方に暖かく迎えられた。観光客で溢れかえっていたが、さっと赤コーラを手に取り、会計を済ませた。そして、制限時間8分前のゴールである。これまでのブルベでここまでギリギリのブルベはこれが初めてである…。猛暑・雷雨・登りゴールが重なると、こうも辛いブルベになるとは…。(もちろん楽しかったです)

受付会場までの激坂を押して歩き、受付を済ませて宿へ。草津の強酸性の温泉に浸かって疲れを癒やし、湯畑まで歩いて行って遅い時間にも関わらず開いていた中華料理屋で五目そばを食べた。そして宿へ戻り、バタンキューである。

今回のブルベは登りゴールで、エクストリームなブルベになる条件が重なってしまったが、よく練られたルートでとても良いブルベであったと思う。スタッフの方々に御礼を申し上げる。

 

 翌日は渋峠を登り、長野から新幹線輪行で帰ろうと思っていたが、雨が止まないのでそのまま長野原へ下り、特急草津号で帰ったのであった。